Q.めんつゆは天然だしと書いてあれば安心?
天然だしの割合はごくわずか。きちんと裏ラベルを確認しましょう。
天然だし使用でも安心は禁物!
うどんやそばのつゆの他、煮物や炒めものなど、調味料にも使えるめんつゆ。
「天然だし使用」なら安心と思いきや、実際の使用量はごくわずか。
大半は化学調味料やたん白加水分解物、風味エキスなどで調合されています。
「調味料(アミノ酸等)」と聞くと体によさそうですが、化学調味料を一括表示したアミノ酸化合物のこと。
代表となる「グルタミン酸ナトリウム」は、サトウキビから砂糖を取った後の廃糖蜜をエサに、グルタミン酸を作り出す遺伝子組み換えのバクテリアから作られています。
また「たん白加水分解物」は、肉や魚、大豆などのタンパク質を塩酸分解して作るアミノ酸ですが、味覚がマヒする恐れや、原料となる大豆が遺伝子組み換えだったり、副生成物の発がん物質が含まれていたりする可能性が潜んでいます。
同様に「風味エキス」も製法はまちまちで安全面で懸念が残ります。
「化学調味料無添加」の表記にも注意が必要です。
化学調味料不使用であっても、たん白加水分解物や、ビール酵母などから抽出される酵母エキスでうま味を強化しているものも。
どちらも化学調味料に分類されないので、「無添加」をうたうことができます。
できるだけ、シンプルな材料で作られたものを選びましょう。
まとめ
- アミノ酸調味料を含まないものを選ぶ。
- 「化学調味料無添加」にも要注意。
- シンプルな材料で作られたものを選ぶ。
プロフィール・執筆
安部 司 さん
1951年、福岡県生まれ。商社在職時、食品添加物を食品メーカーに売るトップセールスマンに。退職後、全国各地で食品添加物の知識を広める講演を行う。著書『食品の裏側-みんな大好きな食品添加物』(東洋経済新報社刊)は70万部を突破するベストセラーに。現在は、無添加食品の開発や伝統食品の復興、有機農産物の販売促進に取り組んでいる。