Q.チューブ入りわさびは「本わさび入り」なら安心?
本わさびの使用量は50%未満。
油や着色料、香料……と添加物もたっぷり。
本わさびの配合量で表示が違う!?
お刺し身に欠かせないわさび。 安全面を考えてパッケージを見てみると「本わさび入り」と「本わさび使用」と表記に違いが。 どちらを選ぶべきでしょう?
実は、チューブのわさびは、本わさびの使用量が50%未満は「本わさび入り」、50%以上は「本わさび使用」と明記することが業界で定められています。
本わさび以外の材料となるのが、ホースラディッシュという肉料理などに添えられる西洋わさび。
色が白いため、鮮やかな緑色に着色して使います。
そこに、植物油や酸味料、香料といった添加物を加えて本わさび「らしく」仕上げているのです。
また、ラベルは使用量の多い順番で明記されますが、中にはでん粉でかさ増ししているものも潜んでいます。
さらに、「無着色」と表記されていても添加物が入っていないわけではありません。
チューブからぬるっと出るように使うキサンタンガムやおろしたての食感を出すためのセルロース、生わさびのような湿り気を出すソルビトールなど、大量の添加物を使用しています。
いつもフレッシュな本わさびを用意するのは難しいもの。 チューブ入りを常備するなら「本わさび使用」を。 ラベルをチェックして、できるだけ添加物の数が少ないものを選びましょう。
まとめ
- 「本わさび使用」を選ぶ。
- でん粉入りは選ばない。
- 添加物の少ないものを選択。
プロフィール・執筆
安部 司 さん
1951年、福岡県生まれ。商社在職時、食品添加物を食品メーカーに売るトップセールスマンに。退職後、全国各地で食品添加物の知識を広める講演を行う。著書『食品の裏側-みんな大好きな食品添加物』(東洋経済新報社刊)は70万部を突破するベストセラーに。現在は、無添加食品の開発や伝統食品の復興、有機農産物の販売促進に取り組んでいる。