Q.チョコレートの価格の違いって?

安価なものは、ココアバターの含有量が低く、
その分植物油脂で補っている場合が……。
植物油脂の多い日本製は、世界的には偽チョコ!?
1粒数百円のものから、1箱100円程度のものまで、チョコレートといっても種類はさまざま。
そこにはどんなからくりが?
チョコレートの原料となるカカオ豆から抽出されるココアバター。 抗酸化力が高く、体温と同じ温度で溶け出し、含有量が高いほど口溶けよく仕上がります。 しかし、一度溶けて再び固まると白い粉をふく難点から、大量生産には不向き。 そのため、手軽な価格のものの多くは、コストを抑えるためにもココアバターを減らし、安価な加工油脂で補っています。
実は、世界的に認められた国際的な食品規格では、ココアバター以外の植物油脂の割合が5%以下でないとチョコレートとは認められません。 しかし、日本の規格では5%以上でもチョコレートと表示できるため、植物油脂を大量に添加することができるのです。
ただ、高価だからといって安心もできません。 生チョコレートの場合、口当たりをよくするために数種類の乳化剤や植物性硬化油などが添加されている場合も。
ラベルが「チョコレート」ならココアバターは18%以上、「準チョコレート」なら3%以上。
原材料名は含有量順のため、ココアバターが先のものを選ぶと安心。
また、添加物の少ない「ピュアチョコレート」は、健康面で優秀です。
まとめ
- 原材料名はココアバターが先にくるものを選ぶ。
- 「準チョコレート」よりも「チョコレート」を。
- 「ピュアチョコレート」は添加物が少なく、健康面で安心。
プロフィール・執筆

安部 司 さん
1951年、福岡県生まれ。商社在職時、食品添加物を食品メーカーに売るトップセールスマンに。退職後、全国各地で食品添加物の知識を広める講演を行う。著書『食品の裏側-みんな大好きな食品添加物』(東洋経済新報社刊)は70万部を突破するベストセラーに。現在は、無添加食品の開発や伝統食品の復興、有機農産物の販売促進に取り組んでいる。