Q.ドレッシングは、ノンオイルがヘルシー?
油を使わない分、添加物がたっぷり。
糖質も多くヘルシーではありません!
体にいいと思いきや、隠れ添加物がたっぷり
手軽においしく野菜が食べられると人気のドレッシング。
最近は種類も増え、さまざまな楽しみ方ができることも魅力の一つです。
ドレッシングに使われるサラダ油(食用植物油脂)は、口当たりを軽くするため植物油を何度も精製。
その過程で、ビタミンEなどの栄養素が失われてしまいます。
精製過程で使う添加物は残存しないとされるため、ラベルへの表示義務はありません。
また、油が野菜に絡むよう、増粘多糖類という添加物でとろみをつけていたり、香料や酸味料などは一括表示されていたり、と懸念が残ります。
加えて、食欲をそそる香りとさっぱりとした味わいは、油と添加物を過剰に取り過ぎてしまうことにも。
低カロリー、ノンオイルとうたうものにも注意が必要です。
油の量は少ないですが、乳化剤、人工甘味料、加工でんぷん、化学調味料などで味を補っていることが多くヘルシーとはいえません。
ドレッシングを選ぶ際は、なたね油など原料がわかるものを。
オリーブオイルやお酢、塩で手作りするのもよいでしょう。
最近は、手軽なカット野菜も人気ですが、消毒によってビタミンなどが失われているものや、中には次亜塩素酸ソーダで消毒しているものも。
多少面倒でも、食べる分だけ切り分ける方が健康的です。
まとめ
- 食用植物油脂の種類(なたね油など)が明確なものを選ぶ。
- 香料、酸味料などの一括表示は添加物が多いと心得る。
プロフィール・執筆
安部 司 さん
1951年、福岡県生まれ。商社在職時、食品添加物を食品メーカーに売るトップセールスマンに。退職後、全国各地で食品添加物の知識を広める講演を行う。著書『食品の裏側-みんな大好きな食品添加物』(東洋経済新報社刊)は70万部を突破するベストセラーに。現在は、無添加食品の開発や伝統食品の復興、有機農産物の販売促進に取り組んでいる。